きもの展

現在、東京国立博物館にて開催中の「きもの展」に行ってきた。


ものすごく眼福でございました・・・。


鎌倉時代のものから現代のものまで、YOSHIKIデザインから岡本太郎、信長、秀吉、家康、天璋院篤姫のものまで。


日本史が好きならさらに楽しい。やっぱり着物の柄や生地、刺繍などの豪華さは時代背景に密接にかかわっているので、日本史の流れが大まかにでもわかっているとかなり楽しいと思う。江戸時代でも初期と元禄じゃ全然違うしね。藩が違えば、台所事情が着物にも出てくるだろうし。264年続いた江戸時代だし。


帯と帯留めも目の保養。


大正や昭和もお着物素敵☆昭和に生きられてよかった^^。


江戸の火消しの人たちが着た火消半纏(ひけしばんてん)が、これまたもう粋でしかなかった。


この半纏の上から水をかぶって火消にあたり、終わったらこの半纏を裏返しに着て、裏地の勇壮な描かれている絵を自慢げに見せて帰ったそうな。・・・カッコいいーーー!!(笑)。


髑髏とか描かれてるものを着てるとか、虎とか龍とか、いろいろでした。


『18世紀から19世紀にかけて急速に人口が増加した江戸において、火消し達が活躍しました。その火消し達が火事の際、動きやすく頑丈な衣服として着用し、水を十分に含んで、火災現場でも着火せず、消失物から身を守る為に、刺子などの丈夫な素材が多く使用されました』


そう、刺子なんだよね。でも、水含んだら重そうだけど、どうだったんだろう。柔道着は刺子だよね。



コロナのおかげで事前予約制で、人数制限をしながら鑑賞したので、混んでいて見れない!なんてことはなかった。以前なら絶対無理。連休なのに人は少ない方でした。雨だったし。


第1会場と第2会場に分かれていた。混雑緩和のため私は第2会場から見たけど、じっくり見すぎて2時間を第2会場で費やし、ぐったりしたので、また今度第1会場を見に来ようと思って会場を後にした。全然時間は足りません。



私が第2会場で一番目を引かれたのは、

『小袖 萌黄紋縮緬地雪持竹雀模様 天璋院篤姫所用』 でした。

実物のすばらしさは、到底こんなもんじゃない。障子を開けたら外に広がっていた、竹林に積もる雪景色の中を飛ぶ雀の姿を、そのまま刺繍して閉じ込めたのではと、勝手に想像。


色が萌黄なのも山を表してるんだろうと、勝手に思う。篤姫は雀が好きだったそうな。


見た途端、私の脳内では障子が開いて外の竹林の雪景色を雀が飛んでいた。



本当に和装はすごい。本当に日本はすごい。奥が深すぎて、味わいきれていません。日本人で良かった。




shine*

モノ、コト、ヒトのきらめきを 追いかけて

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